デフォルト名:外道太郎が「ウラレタウン協会」から派遣されてきた河井サヨコと共に、夜の世界の帝王となるべく拉致って監禁して調教して狩場となるシマに送り出すハートフルストーリー!
――――だったら結構泣けたかもしれない。・・・ないか。
この作品、ストーリーと呼べるモノはハッキリ言ってほぼありません。
しかし、随所でチョロ出しされる情報を考えるに、ウラレタウンという都市に根を張る「ウラレタウン協会」内での勢力競争と言えるかもしれません(深読み)。
冒頭、外道 太郎は駅で河井 サヨコを待っていますが、それまでの経歴等は一切語られません。
登場人物紹介でも書きましたが、「うん」とも「すん」とも言わない無口な主人公なのです。
だからこそプレイヤーは心置きなく不快感を感じずに拉致・監禁・調教・売春斡旋に身をやつしていけるのです。
登場する声のある人物といえば河井サヨコと哀れな被害者ウラレタウンの女の子達のみ。
登場人物紹介で派手に妄想を垂れ流した気がしますが、それもこれも詳しく語られないからこその楽しみ方と考えて頂きたい。
そんな仲間達(?)と掘っ立て小屋からスタートする売春オーナー物語は、随所で触れた「ウラレタウン表彰セレモニー」で一応のエンディングを迎えます。
エンディングもサッパリしたもので、すぐ終わったかと思ったら果ての無い売春業に戻る事と相成ります。
形を定めていないストーリーなだけにプレイヤーが想像する余地がこれでもかと用意されている作品なのです。
「深読みしすぎー」と飛ばそうしている方が多くなってきたような気がしますが、制作サイドである「ゲームコロン」も、そんな妄想オ〇ニー中毒者を理解している節が見受けられるのです。
ゲーム内で閲覧出来る拉致被害者のプロフィールが証拠です。
そこには無駄に多い設定が羅列されています。
初めてセ〇クスした思い出やア〇ル・フェ〇チオ・絶頂した時の思い出、性格や調教に対する耐性、経験数や拉致以前の経歴、現在の精神状態や「ヤリマン体質」等といった才能設定まで詳しく載っています。
軽く挙げただけで、これほど膨大な設定を複数用意しているとなると、先程言った通り私みたいな妄想中毒野郎をターゲットにしていたんじゃないかと思ってしまうワケです。
ストーリーの話と大分逸れたように思われるかもしれませんが、こういったそれぞれの女の子に付与された細かすぎる設定が、このゲームの本当のストーリーなんではないかと思うほどです。
とにかく【ウラレタウン】のストーリーは各々自由に想像していくのが正しい楽しみ方と言えるでしょう。