・オカズ度 【B】
ここの評価には少し迷ったのですが、NTRや凌辱といった要素が強かったり、下記した理由によって好みでは無かったため、この評価。
上でも述べた通り、『隣人に壊されていく俺の妻』のHシーンは一般的な性癖とは言えない「寝取られ(NTR)」や「凌辱・レイプ」といった要素の強い比較的コアな展開が多く用意されています。
しかし、NTRモノとしては少ないNTRされた側(夫や彼氏)との純愛Hも豊富に用意されているため少し異例な作風とも言えます。
ただ、その作風によってプレイ中の寝取られ感は非常に強いため、NTR・凌辱・レイプといった要素に耐性が弱い方は全力回避することを推奨します。
Hシーンとしては普通の抜きゲーと比べるとかなり尺が長く、連続射精する絶倫オバケなレイプ魔「金森」とのHシーンは勿論、一度の発射に全てを賭ける弱小セックス代表の主人公「和樹」とのHシーンも心を通わすセックス(笑)ということで通常の和姦と比べても遜色のないボリュームになっています。
そのため、本来の役割であるオカズとしての実用性は言わずものがなであり、上記した注意要素が大好物なプレイヤーなら買って後悔することは無いと断言出来ます。
とはいっても、評価でも分かる通り私としては不満な点がありまして、その不満の大部分が長所にもなっているHシーンの尺の長さにあります。
ずっと「あんあん」言ったり「うあ....ぐっ...んはああ」みたいな言葉にならない叫び声で尺を稼いでいる印象があり、地の文や淫語でエロさを表現出来ていない点がHシーンのつまらなさに繋がっているような気がしました。
普通に読んでいれば恐らく大多数のプレイヤーが途中で「飽きる」Hシーンばかりだと思います。
その解決策として用意された機能(下記項目で説明)はあるものの、やはりHシーンのクオリティとしては低いので、無駄に長いループしているようなH展開が個人的に辛かったです。
HCGは本当に良かったので残念でした。
・キャラクター/声優 【A】
『隣人に壊されていく俺の妻』の唯一絶対ヒロインである桃華ちゃんを好きになれるかどうかで、ここの評価は一変すると思うのですが、評価からも分かる通り、私は大好きなキャラクター造形でした。
強気な態度が誤解を招き、知らぬ間に周囲の男性に壁を作ってきた桃華さんを猛烈アタックで妻にした和樹の努力を考えると、その過程を妄想して結婚生活の幸福感が理解出来ますし、突如現れた強烈な雄(ただのレイプ魔)金森とのセックスに恐れながら抗う桃華さんの心情が容易に想像出来ますよね。
他のNTRモノと違って必死に抗う期間が長いですし、総仕上げである「集団レイプ」をされた時点でも完全に堕ち切らない展開があるため、非常にNTRされているなという感じがあります。
これがすぐに快楽に負けるヒロインならエロさはあっても最後まで楽しむことは出来なかったことでしょう。
ちなみに、桃華の声を担当している「あかしゆき」さんは抜きゲーでもよく見かける方で、Twitterからのツイートも頻繁にしているため、興味がある方はググってみて下さい。
・イラスト/アニメーション 【S】
アニメーション無しのスチル差分による変化で演出される従来のエロゲ仕様。
原画担当は「深泥正」さんという方で、有名どころでいうと「巨乳ファンタジー」の原画を担当されている方です。
本記事で紹介しているサンプルCGを見て頂くと分かるかと思いますが、女性的で肉感的な豊満ボディを描く事において非常に優秀な原画家さんであります。
『隣人に壊されていく俺の妻』においてもその手腕は見事に発揮されており、揉みつぶされた爆乳や、鷲掴みにされた美尻等々、個人的に大好きな描写がたくさん。
ただ、やっぱりこれが世間の声なのか「お尻」が強調されるHシーンは少なめ。
本音を言えば上のHCGみたいなHシーンがもっともっと欲しかったですね。
いつの日か「お尻」メインな作品に携わって欲しい原画家さんです。
・ストーリー/構成 【A】
この評価、抜きゲーにしては意外に思う方が多いかもしれませんが、NTRモノとして『隣人に壊されていく俺の妻』を読んだ場合、非常に楽しめること請け合いです。
Hシーンのテキストに関しては他の評価項目でも書いている通り、嬌声などの意味を為さないセリフばかりで単調ですが、NTR物語としてはかなり上位のクオリティじゃないかと思っています。
通常のNTRモノといえば、寝取られて少ししたらすぐに快楽に負けてアヘ顔になるヒロインばかりでしたが、『隣人に壊されていく俺の妻』のヒロイン桃華さんは最後まで必死に抗ってくれるため、堕ちた時の絶望感は異常。
そのため、主に桃華さんの扱いに評価の大部分が関係しているワケですが、テキストの微妙さを覆すくらいには魅力があります。
これでテキストも楽しめる内容であれば最高だったのですが、メインライターの「大和うみ」さんはエロゲライターとしては日が浅いためしょうがなかったのかもしれません。
もう少し経験を積んでHシーンの淫語や日常シーンのテンポの良さが改善されれば化ける可能性がありますね。
・オリジナリティ 【A】
この評価は一重に一連のレイプ後のアフターをストーリーとして組み込んだ点が主になります。
大体のNTRモノはアフターを入れるとしてもエンディングとしてトイレで便所女化したヒロインや、薬漬けになって妊娠した姿の一枚絵と共に短いテキストでフェードアウトしていくような演出ばかりですが、『隣人に壊されていく俺の妻』については説明した通り、ちゃんとしたアフターが描かれています。
特に金森から完全に助け出して「さぁ、これから幸せになるぞ」という場面で終わらせず、レイプされた後遺症で次第に壊れていく妻を描写した点はあまり他では見られない展開なのではないでしょうか。
私としては作中の清涼剤として完全無欠のハッピーエンドになって欲しかったところではありますが、作品としてみれば正解だったかもしれません。
オリジナリティとしては十分だったと思います。
・ゲームシステム/音楽 【S】
これまでの「Waffle」作品から踏襲され進化したシステムと、新たに搭載された機能によって抜きゲーとしては文句なしの出来でした。
「GOODタイミング機能」でプレイヤーの発射タイミングに合わせたH展開が可能であったり、表現切り替えで躍動感のある描写か従来の描写か好みによって切り替え可能であったり、と「抜き」をサポートする機能がいっぱいです。
音楽に関しても純愛H担当の和樹とのシーンと、蹂躙されていく緊迫感のある金森とのシーンでまったく違う雰囲気のBGMが用意されているため上々でした。
ただ、少し演出が邪魔で周回プレイしている時にもたつきを感じるため、全ての機能が楽しめるのは一周目~二周目までかもしれません。
勿論、ちゃんと機能をOFFにすることが出来るので、もたつきが煩わしくなってきたらOFFってしまいましょう。
・ボリューム/価格 【S】
一人のヒロインを優しく愛するか凌辱するかという、一見ボリューム不足な印象を受ける作品ではありますが、意外にもボリュームがありました。
まず、通常の和樹視点&桃華視点プレイだけでもかなりのボリュームがありますし、公式アンケートに答えると追加で金森視点のシナリオを解放出来るため、コンプリートには結構な時間がかかります。
そのボリュームはフルプライス作品にも迫るモノがあるので、購入価格からすれば十分価値ある作品だと思います。
2017年7月にスピンオフ作品として『隣人に犯され続けて貪る女になった俺の妻』というファンディスクが発売予定なので、これから『隣人に壊されていく俺の妻』の購入を考えている方はソチラもチェックしてみましょう。