さすがアリスソフトといったエロエロなイラストで、体位等のHシーンの魅せ方も多様で飽きません。
本作『は~とふるママン』のヒロイン二人は人妻で、熟し始めた年齢という事もあり、Hシーンでは最初からエロエロです。
なので、次第に変わっていく、進展していく部分はHへの積極性というよりも心中にあります。
「息子として愛そうとしていたのに.....Hしてしまった」という罪悪感溢れる心が、主人公と一緒になりたい、子供が欲しい、といった相思相愛の関係に発展していく部分を楽しんでいく作品なんじゃないかな~と思います。
とにかく先にも書きましたが初Hが出来るまでの期間や、ゴム無しで出来るまでの期間が他の抜きゲーよりも長いので、「即Hシーン見たい!」という方は肩透かしに感じるかもしれません。
ですが、毎回テキストスキップしてHシーンだけ見ているような方でも、今回は曲げて、初Hまでの流れや、「生」に至るまでの展開をシッカリと読んで欲しく思います。
シッカリと読んで、ストーリーを把握した上で見る『は~とふるママン』のHシーンは他の抜きゲーとは違った興奮を味わえるはずなので個人的にオススメです。
汐梨・麻衣、といった『は~とふるママン』のヒロイン二人によくマッチした声だったと思います。
色気と母性を感じてしまう大人な女性を演じた「神無月ほのか」さんの声が個人的には一番良かったです。
ヒロインとしては麻衣の方が好きですが、声として考えると違ってきますね。
麻衣の声はあまり特徴というか特質するべき点がなく、もう少しこう幸薄な雰囲気が欲しかった所。
聴いていた印象としては「後輩」であるという部分が強く出てしまっている感じがして、「人妻」であるという事や「積もり積もった愛」といった部分があどけない雰囲気に潰されていた気がします。
Hシーンの色気は申し分なかったのでこの評価。
アニメーション無しのスチル差分で進行していくHシーンです。
超昂シリーズのエスカレイヤーやハルカで知られる「おにぎりくん」が原画担当という事で安定のクオリティでした。
この人のイラストは、とにかく「まん〇り返し」状態が非常に上手く、体位一つとっても微妙に違った印象を描き分けてくれるので個人的に大好きな原画家さん。
アリスソフトは毎回、男が放つアレは濃いめな塗りになっていて、シーンによっては断面図も挿しこまれるので、『は~とふるママン』を彩る要素の一つである「妊娠」を強く頭に刻みつけてくれます。
システムとしてある受精値というパラメータもあって「孕ませ」好きには堪らない作品なのではないでしょうか。
『は~とふるママン』のコンセプトである「母性愛」については汐梨のこのシーン、
を代表するような包まれる優しさが感じられるHイベントが満載なので、もしかしたらマザコン好きは本番可能になる後半部分よりも、こういったシーンが多い前半が楽しめるかもしれませんね。
文句なしで最高評価です。
ここは賛否両論な部分だと思います。
ミドルプライスの、しかも、抜きゲーとして発売されているはずなのに本番までの道のりが長すぎるでしょう。
私同様、「その我慢する期間があってこそのHシーンの爆発力なのだよ」という人もいれば、「え、まだ? え、まだ? まだまだまだ?」というような、せっかちさんも居る事でしょう。
合う人にはHシーンの破壊力が抜群なので是非ともオススメしたい所ですが、逆に合わないかもという人には少しオススメするか迷ってしまう所。
とはいっても「抜きゲーでテキストとかオマケでしょ」という人でもHシーンのエロさはプレイする価値があるモノなので、出来れば一回プレイして欲しいですね。
母性推しメインで開発を断行したアリスソフトには賞賛を送りたいです。
売り上げを気にしない趣味全開な同人サークルでもないのに、このジャンルで勝負を仕掛けた点は世にあるエロゲメーカーの中でもオリジナリティ抜群でしょう。
探せば腐るほどあるかもしれませんが、私としては新鮮な作品でした。
最近、年下に母性を感じて興奮する「バブみ」とかいう性癖が話題ですが、それに着想を得て「今なら母性推しイケるんじゃね?」と考えたのかもしれませんが、恐らく世の中の男は普遍的に母性を求めているので『は~とふるママン』の評価が高いのは必然だったのでしょう。
Hまでの経緯が疎かになりがちな抜きゲーに一石を投じた作品にもなったので、これから発売される抜きゲーには見習ってほしい所。
物語に合ったゲームデザインになっていて、ヒロインのパラメーターに「受精値」や「愛情値」等があり、「中出し」した結果どうなるかが目に見えて感じられるので孕ませジャンルとしてもかなり楽しめる作品です。
基本的に「妻」シリーズを踏襲しているシステムなので、「妻」経験者は迷うことなくプレイ出来るでしょう。
ただ、初心者の方は少し戸惑ったり、狙った通りのルートに入れなかったりする程度の難易度があるので、ゲームとして楽しむ事も出来ます。
迷い迷った後、狙ったルートに入った時の喜びは大きいので是非とも自力で攻略して欲しいですね。
ミドルプライスにしてはHシーン数が多く、各スチルの状況や体位もまったく違ったモノになっているので飽きません。
なので、コストパフォーマンスとしては良い部類に入ると思われます。
ゲーム部分を自力で進めた場合は普通に10時間以上楽しめる可能性があるので、この価格帯では珍しい作り込みではないでしょうか。
単なるCG集にさせない点はアリスソフトの良さですね。